ニッセンケン品質評価センターが日本で唯一の認証機関である繊維製品の安全性を証明する「エコテックススタンダード100」の国内での認証件数が430件となった。CSR(企業の社会的責任)の分野を含め工場や企業の持続可能な体制を証明する「ステップ」、スタンダード100とステップ双方の要求を満たす「メイドイングリーン」への問い合わせも増えている。背景に企業や消費者のサステイナビリティーやSDGs(持続可能な開発目標)への認知の広がりがある。
エコテックス認証の訴求を強める動きも広がっている。サステイナブルの提案を強めるスタイレムは、カーディガンやワンピースなどに使用する糸「マリオン」を展示会で訴求し、手応えを得た。海外でスタンダード100を取得しているもので毎年4万~6万枚に使用し3年目だが、エコテックスでの訴求は初めてだ。
ヘリオス・ホールディングスは、伊勢丹新宿本店のタオル売り場のクリスマスイベントで、メイドイングリーン取得のタオル「マイクロコットン」を押し出す。店内で関連ムービーを流す青山商事をはじめ、スタンダード100の製品認証を店頭訴求する例も増えている。
来年2月のギフトショーではSDGsをテーマにエコテックスの貢献や認証製品を紹介する。
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(繊研新聞本紙19年12月4日付)