【ファッションとサステイナビリティー】黒牡丹集団 巨大汚水処理施設を開設

2019/12/08 00:00 更新


 デニムの生地・製品メーカーの黒牡丹集団(江蘇省常州市)は、省資源や環境保護、緑地拡大などを企業の社会的責任として掲げる。

 3000万元を投資し16年に開設した汚水処理センターは、中国繊維業界でも最大規模で、屋上には6万平方メートルの面積のソーラーパネルを設置した。年間540万キロワットの電力を供給できるほか、年間で二酸化炭素1800万トン、有害物質660万トンの排出を抑制する。

 18年には、有害物質排出ゼロを目指すZDHCに加入し、有害材料を使用しないことや、オーガニック綿や再生繊維、BCI(ベターコットンイニシアチブ)から認定を受けたものの使用などを決めた。

 同社の繊維子会社も、ここ3年でサステイナブル関連の取り組みを強化している。オーガニック綿をトルコや新疆の関連農場で生産するとともに、ユニファイ(蘇州)が生産するペットボトルからのポリエステル再生繊維も使用している。

 米大手カジュアルブランドで採用されるなど、サステイナブル関連の売上高は、18年の繊維関連売上高のうち5%まで成長しており、今後も年率20~30%の伸びを見込んでいる。

サステイナブル関連生地を多数紹介する黒牡丹東京事務所

(繊研新聞本紙19年12月4日付)

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