ファーストリテイリングは昨年、マテハン機器の有力企業ダイフクと組んだのに続き、知能ロボットコントローラー開発のムジン、ロボットによる自動物流システムのエグゾテック・ソリューションズともパートナーシップを結び、今まで人手を必要としていた商品のピッキング作業も効率化、省人化し、物流倉庫の完全自動化を全世界で進める。物流だけでなく、企画、生産などサプライチェーン全体でもリードタイムを短縮する。
柳井正会長兼社長はサプライチェーン改革を「最短で3年、長くて5年で実現し、お客様の欲しいものがいつもある小売業になる」と話す。
(柏木均之)
【関連記事】ファストリ、サプライチェーン改革加速 知能ロボットコントローラー開発企業などと提携
ピッキングを自動化
今回、ダイフクに加えて、ムジン、エグゾテックと組んだのは、店舗在庫を最適化するための物流高度化が狙いだ。現状は工場でアソートを組んで消費を店舗へ配送しているが、必要な商品や量は店舗ごとに異なるため、欠品、過剰在庫が起こることが多い。この解決に新たに組んだ2社の技術を使う。