ファストリ、サプライチェーン改革加速 知能ロボットコントローラー開発企業などと提携

2019/11/13 15:27 更新


 ファーストリテイリングは13日、サプライチェーン改革に向け、知能ロボットコントローラー開発のMUJIN(ムジン)、エンジニア企業のエグゾテック・ソリューションズと戦略的グローバルパートナーシップ契約を結んだ。倉庫の自動化を促進し、自動倉庫をグローバルに広げる。

【関連記事】グローバル大手小売り3社の直近四半期業績 H&Mは収益性が好転

 昨年10月にマテリアルハンドリング機器の有力企業、ダイフクとパートナーシップ契約を結び、グローバルに物流機能の高度化を進める取り組みを進めている。新たなパーナーシップ契約では、MUJINが開発したモーションプランニングAI(人工知能)を使ったピッキングロボットを全世界の倉庫に導入し、自動化が困難とされていたアパレルのピッキング作業を効率化し、適時、適品、適量を店頭へ供給できる仕組みを構築する。

 ダイフクとはすでに国内2拠点、海外2拠点で倉庫の自動化の取り組みを進めており、今回の契約を機にMUJINとは海外1拠点、エグゾテック・ソリューションズとも海外1拠点で倉庫自動化の自動化に着手しており、今後はその取り組みをさらに拡大する。

 柳井正会長兼社長は「国籍、業種の違う企業が未来を作るためにパートナーシップを組んだ。MUJINもエグゾテックもこれから伸びる企業。今後はエンド・トゥ・エンドでグローバルに商品を届ける仕組みを作った企業が勝ち残る」との考えを示した。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事