OMO(オンラインとオフラインの融合)ソリューションを手掛けるアイエント(東京、大森智人社長)は、テレビで見た商品が探せ、情報などが得られる自社サービスサイト「コレカウ」を運営する。今回、芸能人が着用した衣装が見つかるコミュニティーサイトの特性を生かし、20年に放送された番組でタレントが着用した衣装などの人気ランキングを発表した。
着用タレントランキング上位は、1位が多部未華子(番組は「私の家政夫ナギサさん」)、2位が上白石萌音(「恋はつづくよどこまでも」)、3位が田中みな実(「M愛すべき人がいて」、バラエティー複数)、4位が久慈暁子(「めざましテレビ」)となった。
同社によると、20年は恋愛ドラマや情報番組に出演する女優やアナウンサーが着用した「カジュアルモテファッション」が注目され、高視聴率だった「半沢直樹」はランク外(93位)で、「注目衣装と視聴率は比例しないことが分かる」としている。田中みな実さんは「モテ」の代名詞として「あざとかわいい」をキーワードに、絶大な人気となっているという。久慈アナウンサーは、テレビで着用する「モテ清楚(せいそ)ファッション」が出社前の20~30代女性のお手本になっていると分析している。
リクエストの多かった着用ブランドは、1位が「スナイデル」(番組は「恋はつづくよどこまでも」「親バカ青春白書」「めざましテレビ」など)、2位「ファーファー」(「私の家政夫ナギサさん」)、3位「セルフォード」、4位「フレイアイディー」、5位「リリーブラウン」、6位「トーナル」、7位「ステラ・マッカートニー」などとなった。
コレカウは、月間アクティブユーザー数が20万PVで、1人当たり5.9PV。ユーザー層は20~30代の女性で、「仕事や恋愛に活発な世代が参考にするサイト」という。20年はコロナ禍の外出自粛によって、「地上波テレビ番組の視聴率や視聴時間が上昇した」。企業のテレビマーケティングにおいても、「テレビで見た芸能人が着用する衣装への需要が再認識された」と見ている。