産学連携による商品開発、企業展示などで大阪からファッション産業の新たな物作りを発信する「ファッション・イノベーション展」が28日、大阪・オーガニックスペースで開かれた。主催は大阪商工会議所などで構成する大阪ファッション産業振興フォーラムで、今回が初開催。
中心となったのは、上田安子服飾専門学校、大阪文化服装学院、大阪モード学園、マロニエファッションデザイン専門学校の各3チームによる「産学コラボ企画」。各チームは「ソロテックス」「ベンベルグ」「カネカロン」を素材とし、独自商品をデザイン、生産した。学生はブランドコンセプト、ターゲット、価格も設定し、工場に生産を依頼、実取引にも対応するようにした。
ソロテックスを使った学生は「撥水(はっすい)性を利用して雨の日が楽しくなる服を考えた。バイヤーから発注が来ても作れる」と話していた。学校関係者は「これから世に出る学生にとっては対応力をつける場になり、有意義だ」と話す。
イベント中には、小関翼スタイラー代表取締役の講演があり、成長するアジアからニューリテイルが急増していることを紹介した。展示コーナーには、帽子のフラミンゴ、靴下の樋口メリヤス工業、クライミングシューズのペルアドラなど、関西の物作り企業ファッションブランド、「RBTXCO」、服飾資材の増見哲などが出展した。