シャツ・ネクタイのフェアファクスコレクティブは11月、東京・自由が丘に構えるユニセックスカジュアルブランド「アンドイーズ」の路面店を、カジュアルシャツ主力の新コンセプトのショップ「フェアファクスコレクティブ自由が丘店」にリニューアルした。限定商品やネクタイオーダーなどを打ち出した、自由な売り場作りで、新たな客層にも訴求する。
(高塩夏彦)
アンドイーズは21年春夏に立ち上げ、昨年8月に自由が丘に初の路面店を出した。ドレスシャツ主力の基幹ブランド「フェアファクス」のカジュアルアイテムが拡充していることから、同店を、アンドイーズを継続販売しつつ、より幅広いアイテムを提案する業態にした。
大きく打ち出すのは、インポート生地をドレスシャツの縫製で仕立て、ウェスタンシャツのディテールを取り入れたシャツなどを打ち出す高級カジュアルライン「オルタナティブ」。中心価格3万円台と高額だが、フルラインを揃える。「こうしたハンギング前提のシャツは平場では難しい。直営の路面店ならではの見せ方」(同社)。

同店限定のオーダーネクタイサービスも、ひとひねりあって面白い。チェックのコットン生地の他、アメコミ柄など珍しい生地もラインナップし、個性的なネクタイが作れる。

ネクタイ生地の残布を使ったぬいぐるみシリーズ「リタイクル」も限定販売する。残布とはいえインポート生地を使った少量生産品で高級感があり、ギフト需要も期待できる。

同社は「アンドイーズを自由が丘に1年置いてみて地元客のファンが増えてきた」とし「商品の幅を広げることで、さらに新たな客を取り込みつつ、百貨店にも送客したい」考えだ。