「ファセッタズム」の原点となった店

2016/04/26 08:24 更新


群馬県・桐生のエスティーカンパニー 
「信じてくれたからここまできた」


 群馬県に、新進デザイナーの発掘や育成に意欲的な専門店がある。桐生市で「ペニーレイン」などを運営するエスティーカンパニー(環敏夫社長)だ。LVMHの若手デザイナー発掘プライズのファイナリストに選ばれ、波に乗る「ファセッタズム」も9年前のブランドデビューから買い付けており、ファセッタズムにとって同社は原点とも言える場所。4月上旬に、同社で行われたファセッタズムの恒例イベントを訪ねた。

 

落合(左)と環社長
落合(左)と環社長

 


新潟から駆け付ける客も

 イベントは顧客向けの受注会で、金土日の3日間をかけ、桐生だけでなく高崎、前橋の店舗も巡回する。最終日の夜には、桐生店に併設するカフェに全店の顧客を集め、打ち上げを兼ねたパーティーも行う。〝ツアー〟と呼ぶ同様のイベントは毎シーズン行っており、今回で14回目の開催。毎回デザイナーの落合宏理本人も駆け付けている。今季は3店で計90人の顧客を集め、一人あたりの受注金額の平均8万7000万円。30万円以上オーダーした客もいた。

 落合や企画スタッフらが店頭に立ち、顧客と「最近どう?」「その色よりもこっちがいいんじゃない?」といったやり取りをする。パーティーでも、落合の子供を顧客があやすなど、とてもリラックスした雰囲気だ。これを楽しみに、群馬県内だけでなく、遠方から毎回やって来るファンもいる。新潟県在住という男性は、高崎店の顧客。受注会でオーダーした商品を受け取るために、月1回前後のペースでいつも高崎店に通っているのだという。

恒例の“ツアー”イベントに集まった顧客と。中央がデザイナーの落合
恒例の“ツアー”イベントに集まった顧客と。中央がデザイナーの落合
今回で14回目ということもあり、皆リラックスした雰囲気だ
今回で14回目ということもあり、皆リラックスした雰囲気だ

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