毎日新聞社が2016年(第34回)毎日ファッション大賞の表彰式を開いた。年間を通じてファッション分野で優れた成果をあげた人に贈られる大賞は、「ファセッタズム」の落合宏理さんが選ばれた。
落合さんは、新人賞・資生堂奨励賞の受賞から、歴代最短の3年で大賞を手にした。際立った活躍とチャレンジ精神が国内外で高く評価された。落合さんは「受賞は学生のころから漠然とした夢で、ブランドの姿勢としても受賞しなければいけないと思ってきた。新しい価値を示すためにクリエイションを世界に発信していきたい」と語った。
新人賞のプラスチックトーキョーの今崎さんは、東京コレクションデビューから1年で受賞が決まった。資生堂から奨励金100万円が贈られた。
鯨岡阿美子賞は、高品質で世界から評価されるデニムメーカー、カイハラの貝原良治会長が受賞した。特別賞にはビームスが今春、「日本のいいモノ」をテーマにオープンした「ビームスジャパン」が選ばれた。設楽洋社長は「職人やメーカーと組んで日本のセンスを伝えるプロジェクトにしていきたい」と語った。
話題賞は、ファッション好きとしても知られる若き将棋棋士・第74期名人の佐藤天彦さんが選ばれた。