カラースクール運営のイヴ・ガーデン プリント服を受注生産、色の力を表現

2022/07/11 06:27 更新


 東京・麻布十番でカラースクールを運営するイヴ・ガーデンコーポレーション(楢﨑悦子代表)は、オリジナル服の事業を本格化する。ブランド名は「jibun-fuku」(じぶん服)。カラーの専門家が「色の持つ力」を活用し、女性が元気に輝く服を、一人ひとりに合わせた受注生産で販売する。

四季の色から

 91年から色の専門スクール「カラースクール・イヴ・ガーデン」を運営し、02年からはスキンケアとメイクアップ用品の「イヴ・ガーデン・コスメ」、06年にはセレクトショップ事業を立ち上げた。茨城・つくば市ではドッグラン併設のカフェも運営している。スクールでは、パーソナルカラーやメイクアップ、ファッションスタイリングなどの講座を提供し、「女性が輝くことをトータルで応援」(楢﨑代表)する。

 じぶん服は16年にスタートした。「色には人を変える力がある」考えのもと、日本の四季の美しさをベースにした色彩、柄をオリジナルの服で表現した。色柄の制作は楢崎代表が担う。「四季にある自然の美しさを表現しながら、非対称で不連続、動的・創造的な色柄」を作る。プリントは社内に設置したインクジェットプリンターで行う。社内にはプレス機も設置している。

会員以外にも

 カラーの専門家が作る服として、色柄の取り入れ方や柄の大きさや配置、異素材の部分使いなど、どんなパーソナルカラーの人にも合うよう計算して作っている。さらに、一人ひとりに合わせて色柄の取り入れ方などを調整し、生産する。サイズは基本フリーサイズ。素材はプリントできるポリエステルのみだが、光沢のあるもの、マットなもの、チュールなど各種揃え、トップ、ボトム、ワンピースなどを作る。オーダーから1~2週間で手元に届ける。

 当初はスクールの会員などに向けて生産・販売していた。パリのレストランでショーを開いたり、マニラで現地客に向けたショーの開催や、全国の百貨店で期間限定店も実施した。コロナ禍を経て、「パーソナルカラーや色彩の奥深さを軸に据え、ゼロからスタートしよう」と、今後は、ECと本社のショールームをメインに、会員以外にも広くアプローチしていく。トップは1万円台後半~3万円台、パンツ2万円台、ワンピース1万円台後半~4万円台。シルクドレス16万円台など特別な商品もある。服のほか、マスク、アームカバー、バッグ、インテリア関連などあり、犬服のライン「じぶん服・ドッグ」も展開している。

シルクドレス16万5000円(税込み)
トップ1万8700円、マスク2450円(全て税込み)


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