【ミラノ=高橋恵通信員】「エトロ」の新クリエイティブディレクターに、6月1日付でマルコ・デ・ヴィンチェンツォが就任する。レディスとメンズ、ホームコレクションを担当する。9月のミラノ・ファッションウィークで発表する23年春夏レディスコレクションがデビューとなる。
デ・ヴィンチェンツォは伊シチリア島出身。ローマのヨーロッパデザイン学院を卒業後、00年に「フェンディ」のアクセサリーラインのデザイナーとしてキャリアを開始。09年に自身のブランド「マルコ・デ・ヴィンチェンツォ」をスタートした。アーティスティックな感性、独特の色使いやテクスチャーに定評がある。
エトロ創業者一族のヴェロニカ、キーン、ヤコポ・エトロは、現在資本提携しているプライベートエクイティ投資会社Lキャタルトンとともに、ブランド戦略発展に努める。
最高経営責任者のファブリッツィオ・カルディナーリ氏は「デ・ヴィンチェンツォの色、プリント、テキスタイルへの感性によりブランドのヘリテージの新解釈が期待できる。アクセサリー分野にも強く、新たな活力となるはずだ」としている。