TSIホールディングスの子会社、ハイブス(東京)の「エトレトウキョウ」は、25年春からハレの日に特化した上質なライン「サンテ・バイ・エトレトウキョウ」を本格始動する。素材と縫製の質を上げ、デザインはよりミニマルにそぎ落とした。価格帯は本ラインの1.5倍程度になる。
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サンテは、仏語で乾杯を意味する。パーティーや冠婚葬祭など、オケージョン向けの服を提案するラインとして昨春、伊勢丹新宿本店との協業で立ち上げた。本格始動にあたり、会食や仕事などより日常に近いシーンでも着用できるよう、デザインをブラッシュアップした。デビューコレクションで得た手応えと顧客からの要望を踏まえて、正式に立ち上げる。
ラインナップはハンサムなオーバーサイズのテーラードジャケットや、前回販売したブラックフォーマルのドレスに「見せるホック」のディテールをプラスしたものなど7型。以前よりも遊び心が光るデザインとなっている。エトレトウキョウのシグネチャーカラーであるベージュを混ぜたグレーを軸に、黒と白、シャツ地のサックスブルーをメインカラーにした。ジャケット6万円台、ドレス4万円台、ブラウス3万円台から。エトレトウキョウのECサイトで販売する。
クリエイティブディレクターのJUNNAさんは、「これまでも入卒シーズンなど、ハレの日に着られる服を求める声が多くあった。一昨年に結婚し、自分自身も夫の家族との食事会などで、背中を押してもらえる服が必要になった」と話す。「年齢的にもこうした物作りに目を向けて良いタイミング」とし、エトレトウキョウとサンテの二軸で「等身大の物作り」を行っていく。