イースリーはレディスブランド「エクラン」の19年秋物で、シンプルなトップとデザインスカートのスタイルを軸に、70年代調のトラッドなダブルブレストのジャケットやキュロットパンツでトレンドを押さえた。今春夏から始めたオリジナル生地はボタニカル柄を作った。
主力アイテムのドレスを今秋も推す。フリーサイズにして腰をゴムで絞る仕様は継続し、小柄な人でも安心して着られるように丈を2、3センチ短くした。今回のイチ押しは、ウエスト部分にフリルをあしらった、ブラウスとスカートのセットアップのようなドレスなど。
トップは強みのデザインスカートに合うシンプルなものを今春夏から強化しており、これを続ける。後ろ身頃をツイストしたバックシャントップを差し込んだのが新しい。
今年から始めたオケージョンラインは、レースやチュールレースなど柔らかい素材で、黒できりりと締めたドレスが売れている。ジャケットを組み合わせれば日常でも着られる汎用性の高さもポイント。1万4000~1万5000円という手頃な価格も受けており、「インスタグラムに上げるため、ドレスを数着買いたい20代の需要に合致している」(中村慎之介エクラン事業部事業部長)という。
今春夏は立ち上がりの売り上げが、前年同期比60~70%増と大幅に伸び、ドレスの全体に占める売り上げ構成比が30%から40%になった。デザインスカートや、後ろ身頃をプリーツにしたり部分的にチェックに切り替えたりしたスプリングコートもけん引した。
