エスパス・ルイ・ヴィトン東京 展覧会「メドレー」

2018/04/26 04:24 更新


「冷蔵庫の上に置かれたソファ」(c)Adagp, Paris 2018

 エスパス・ルイ・ヴィトン東京は、フランス人アーティストのベルトラン・ラヴィエの展覧会「Medley」(メドレー)を開催している。パリのフォンダシオン・ルイ・ヴィトンで所蔵しているコレクションから、世界のエスパス・ルイ・ヴィトン(東京、ミュンヘン、北京、ベネチア)で未公開の作品を紹介する「Hors-Les-Murs」(壁を越えて)プロジェクトの一環で企画された。9月24日まで。

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 ラヴィエの制作活動は、絵画や彫刻という伝統的なカテゴリーを超越し、混成することに重点を置いている。すでに実在するさまざまアート作品や生活用品、宗教的物体などの見方を変えて、ペイントを加えたり置き方を変えたりして作品に昇華させていく。物の〝不確実性〟が切り口になっている。

 70年代に発売されて世界的に有名になったリップソファは、冷蔵庫の上に置くことによってオブジェという価値が生まれ、冷蔵庫は台座に変身する。フランスの一般的な交通標識は、その柄をなぞるようにペイントすることで絵画作品に。イケアで大量生産されているモンドリアン風のカーテンは、部分的に同柄をペイントすることでモダンな作品に生まれ変わる。

 アフリカの宗教的な木の偶像すらも、作品の対象になる。型を取って鋳造し、西洋的な立体作品に方向転換させた。




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