ECサイトのカゴ落ち損失、売り上げの2.85倍 カート投入後の離脱率は63.48%

2026/09/03 10:59 更新NEW!


 デジタルマーケティング支援のe-365が公表した「2026年上半期(1~6月)カゴ落ち動向調査」によると、ECサイトの平均カゴ落ち率は63.48%となった。商品をカートに入れたユーザーの10人中6人以上が購入に至らず離脱している計算になる。

 カゴ落ち(カート放棄)とは、購入を検討して商品をカートに入れたものの決済前にサイトを離脱することを指す。EC事業者にとっては、購入意向の高い顧客を逃す要因の一つとされる。

 調査では、カゴ落ちによる機会損失額は実売上高の約2.85倍に達した。物価高を背景に、送料を含めた総額確認や他サイトとの比較検討が常態化し、購入判断までに時間を要する消費行動が定着していることが背景にあるとみられる。1月には機会損失額が売り上げの3.09倍を記録した。

 業種別では「アクセサリー・時計」の機会損失額が売り上げ対比4.42倍で最も高く、「家具・インテリア」(3.6倍)、「スポーツ用品」(2.91倍)が続いた。比較検討期間が長くなりやすい高単価商材で機会損失が大きい傾向がみられる。

 一方、カゴ落ちユーザー向けメールの平均開封率は42.0%で、一般的なメールマガジンを大きく上回った。調査対象のECサイトでは、26年上半期に約31.5億円の売り上げ創出に貢献しており、離脱顧客へのフォロー施策の効果がうかがえる。

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