ドルチェ＆ガッバーナはこのほど、香港のカントン・ロードのショップをリニューアルオープンした。まばゆい光、反射や幾何学模様によって生み出されたシネマティックな空間は、ドルチェ＆ガッバーナ独自の審美眼ですべて統一されている。
改装されたファサードには、イタリア製の白いマーブル模様の大理石の長方形フレームが用いられている。幾重にも重なってできた18メートルの高さのスクリーンは、各フレームの境界線が白く光ることで立体的な印象。エントランスは、中国の文化とイタリアのクラフツマンシップへの称賛として、香港の象徴であるバウヒニアの花が石とガラスのカラフルなモザイクで表現されている。
売り場は長方形からなる2フロア構成。店内に入ると左右対称の荘厳な階段が続く。一つめのフロアはウィメンズの世界、二つのフロアはメンズのスペース。
同じ素材と什器を使用した二つのフロアは、グレーのイタリア産カルニコ大理石の床と壁を特徴とし、光沢のあるウッドのバーで囲われている。店内の視覚的な連続性にコントラストを効かせるため、ファサードにも使用されている貴重な白いマーブル模様のイタリア産大理石が、一部の床から天井に配された。きらめくミラー天井が売り場全体を映し出し、反射と視点の遊びを生むことによって、洗練された什器と素材を強く印象付ける。建築の直線的なラインに、ゴールドのベルベットや磨き上げられた真鍮（しんちゅう）製の什器が持つ柔らかさが組み合わされた。
