【ミラノ=高橋恵通信員】「ドルチェ&ガッバーナ」が、ミラノの同ブランドのアトリエを舞台に「アルタモーダ」(高級仕立て婦人服)のショーを開いた。ショーのタイトルは「エレガンツァ・イタリアーナ」(イタリアのエレガンス)。伊国内のVIP顧客を中心とする70人のみを招待した。モデル15人、全60ルックのこぢんまりとしたショーだった。
開催したのは12月2日。演出は、50年代の古き良きサロンのショーをなぞらえ、ジャズの生演奏が流れるランウェーを、モデルが番号札を手にゆったりと優雅に歩む。コレクションは全て黒い服。50年代を彷彿とさせるシルエットにレースやドレープ、刺繍を豊富にあしらった。「黒一色にすることで、シンプルさとエレガンスを表現し、カッティングの美を際立たせた。伊のエレガンスと卓越した職人技にフォーカスし、それをたたえた」(ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ)。
ショーの前後には、アルタモーダのアトリエを初公開し、手仕事を見学しながら職人たちと実際に交流する機会も持たれた。伊の職人技を礼賛し、その技の継承のために若手育成にも力を入れてきた同ブランドの真髄を見せた。(ショーの映像=Karim Sadli / ドルチェ&ガッバーナ)