デサントジャパン第1部門 19年春夏は5%増計画

2018/12/18 06:30 更新


 デサントジャパンのアスレチックブランドを主体とした第1部門の18年春夏の売り上げは前年同期比3%増となった。18年秋冬は5%増ペースで推移しており、19年春夏は5%増を計画する。

 業務提携したワコールホールディングス(HD)とは相互での商品販売などを開始しており、「スポーツとインナー、メンズとレディスというお互いの強み、高い技術力を合わせれば中長期的に面白い新事業の可能性がある」(小川典利大取締役常務執行役員第1部門長)と期待している。

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 18年春夏~秋冬はブランド別では引き続き「デサント」「ルコックスポルティフ」が好調で「イノヴェイト」も伸び率が高く、「アリーナ」も堅調だった。流通別ではデサントの直営店やシューズ専門店が好調で、スポーツ専門店チェーンは堅調だった。

 デサントは18年春夏が12%増となった。分野別ではアスレチックが16%増、野球6%減、バレーボールと陸上4%減、シューズは12%増。アスレチックは各流通とも順調で、特に直営店ではカジュアル系の「デサントポーズ」が好調だった。野球はプロ野球ユニフォームが減少した。

 19年春夏はファッション性を加えた「ゼロスタイル」シリーズやレディスパンツを強化、ランニング事業も本格的に拡大して14%増を計画している。直営店は9月に「デサントブラン名古屋」と「デサントアウトレットストア酒々井プレミアムアウトレット店」を出店して9店となり、「デサントショップ東京」が移転オープンすることから来春には10店となる見込み。当面は20店に拡大していく。

「デサント」ブランドでは9月に「デサントブラン名古屋」を出店した

 ルコックスポルティフは18年春夏でアパレルと雑貨が11%増、シューズ32%増となった。アパレルと雑貨は特にレディスがチェーン店や百貨店で好調で、パンツがけん引した。

 シューズはシューズ専門店向け販売が拡大した。19年春夏もアパレル、シューズとも取引先別の取り組みに力を入れており、各流通で差別化した商品提案により市場を活性化していく。幅広い層から支持されるタレントの起用によって、新たな顧客獲得を進める。19年春夏はアパレルと雑貨12%増、シューズ18%増の計画。

 アリーナは18年春夏が7%増となった。専門店は横ばいだったが、チェーン店13%増、スイム直営店4%増。8月の「パンパシフィック水泳大会」の公式スポンサーとなり、国内主要大会での着用率が向上、チェーン店での売り場も拡大した。19年春夏は新たなトップモデル商品を発売、独自の立体パターンを用いたチームウェアも開発し、9%増を計画している。



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