デサントが〝ブランディング〟を柱とした成長戦略に挑む。約30億円を投じて、岩手にある水沢工場を建て替えるほか、吉野(奈良)や西都(宮崎)にある国内工場のブランド化を進める。また、今期(24年3月期)中に10億円強の費用をかけてグローバルマーケティングも強化する。25年3月期~27年3月期の次期中期経営計画期間中には、「デサント」ブランドの日・中・韓での収益を倍増させる。
(杉江潤平)
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水沢工場は、人気商品「水沢ダウン」を年間3万着製造する国内主力工場の一つ。新工場は現在の建屋の隣に建設する。今期中に着工し、25年7月に操業を始める。延べ床面積は約6000平方メートル。既存の建屋は老朽化が目立っていたが、建て替えにより従業員の働きやすさなどに配慮する。新工場では生産ラインの増強余地は残すものの、水沢ダウンの生産量はあくまで増やさず、難易度の高い高付加価値商品の品位・品質向上を実現する工場として位置付ける。
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