デサント 新体制による中計発表は7月末ごろ

2019/05/14 06:28 更新


辻本氏

 デサントは、伊藤忠商事と経営体制に関する協定書を交わし、4月15日付で伊藤忠商事グループから小関秀一前伊藤忠専務執行役員繊維カンパニープレジデントら3人が顧問として転籍していることを明らかにした。

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 3人はデサントの役員会にオブザーバー参加し、7月末から8月上旬に発表する予定の新中期経営計画策定に関わっている。デサントの辻本謙一常務執行役員最高財務責任者が、19年3月期決算発表の席上で明らかにした。

 デサントはTOB(株式公開買い付け)を巡って対立していた伊藤忠商事と、かねて策定・合意を目指していた経営体制に関する協定書を交わした。株主共同の利益実現などに向けた体制確立などについて合意した。

 現役員は「協定締結後、(新体制について)納得して受け入れている。デサントの価値向上に向け、業務に滞りが出ないようしていく」(辻本氏)と強調した。小関氏は既に、社長朝礼や労使協議会などに出席し、社内融和に向けた取り組みを始めているという。



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