百貨店、屋号もSC化が進む 機能と客層の拡充を狙う

2023/01/31 06:30 更新有料会員限定


高島屋京都店は増床部分(右端)と既存部分を一体化して屋号を「京都髙島屋S.C.」に変更する

 百貨店の「SC化」が広がっている。高島屋の京都店は専門店ゾーンとなる増床区画のオープンを機に屋号を「京都髙島屋S.C.」に変更する。高槻阪急(大阪)も改装の完了に合わせて屋号を「高槻阪急スクエア」に変える。いずれも今秋の開業予定。すでにSC化している立川高島屋S.C.(東京)は残っていた百貨店区画を1月末で営業終了し、専門店ゾーンに転換する。このほか、屋号は変わらないものの収益構造の安定化と利用客層を広げる狙いで、都心、地方を問わず、多くの百貨店でテナント導入が続いている。

(吉田勧)

 高島屋京都店の隣接地で進行中の増床工事は、百貨店と同じフロア構成の地下1階~地上7階で営業面積は約1万3000平方メートル。東神開発がリーシングおよび管理・運営する専門店ゾーンになる。全フロアを百貨店と接続し、完成すると営業面積約6万5000平方メートルの〝一つの館〟になる。新ゾーン全体の構成はまだ未公表だが、高島屋、東神開発、カルチュア・コンビニエンス・クラブで設立した新会社TTCライフスタイルによる「京都蔦屋書店」の開設を決めている。

増床部分の看板表示はすでに「高島屋S.C.」に

高める専門店比率

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