都内百貨店のゆかた商戦 様々なシーンでの着用を提案

2019/06/07 06:29 更新


 都内百貨店でゆかた商戦が本格的に始まった。今年は花火大会や夏祭りだけでなく、女子会やデート、食事会など日常の様々なシーンにゆかたを取り入れるような提案に力を入れる店が多い。

(海藤新大)

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〝変身〟を楽しむ

 伊勢丹新宿本店は5日から「メイクオーバー」(変身)をテーマにした「イセタンユカタセレクション2019」を本館7階呉服売り場で8月20日まで実施している。モデルでタレントの西内まりやさんをイメージキャラクターに起用し、西内さんのアイデアを「ルミロック」のデザイナー、芝崎るみさんが形にしたオリジナル商品も販売。西内さんが好きだというユリの花などをデザインしたゆかた5柄と帯1柄を販売する。「20~30代の若い世代により訴求したい」(伊勢丹新宿本店)として、水族館や食事会など日常にゆかたを取り入れることで、〝変身〟した自分を楽しむことを提案する。

西内まりやさんとの協業品(伊勢丹新宿本店)
売り場の様子(伊勢丹新宿本店)

ゆかたで出迎え

 松屋銀座本店も5日から、7階ゆかた売り場の品揃えを拡大した。開店時には同店の社員がゆかた姿で客を出迎え、ビラを配るなどゆかたシーズンの到来を盛り上げた。約20ブランド、1000点のゆかたが揃う。ダリアやポピーなどの洋花などを使った柄や絵羽柄になっているきものなど、個性的な商品から伝統的なものまで様々な種類を揃えた。約100種の反物から柄とデザインを選びオーダーできる〝おあつらえ〟のゆかたも販売。オーダーから約3週間ほどで受け取ることができる。「自分の好きなデザインでピッタリな大きさのゆかたを日常でも気軽に着てほしい」(松屋銀座本店)として、おあつらえの商品に力を入れる。また、今年から同フロアの「ババグーリ」がゆかたのプロモーションに合わせて反物を販売している。

開店時にゆかたを着た社員が出迎えた(松屋銀座本店)
売り場の様子(松屋銀座本店)


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