百貨店のヤング売り場では秋物が一気に売れ始めた。長かった猛暑の反動か、「今年の秋物は好調だ」という声が各店で上がった。フェイクファーやレザージャケットなど秋らしいものが動いている。
【関連記事】8月の百貨店ミセス売り場 色と柄で秋の気配
伊勢丹新宿本店のヤング向け売り場「イセタンガール」ではファーポケットの付いたノースリーブのワンピースなど、秋から冬まで長く着られるものが好評だ。柄はチェック、色は定番のマスタードやブラウン以外に、今年はビビッドな赤が人気。売り場のディスプレーでも前面に打ち出した。
西武池袋本店の「ヤングキャラクター」売り場でもチェックが目立った。「本格的に売り場を秋物に変えたが、今年は例年よりも反応がいい」という。阪急うめだ本店3階もライダーズジャケットやファー付きパーカが良く売れ、気分はすっかり秋だ。
「気温の変化に対する、消費者のマインド変化はとても顕著になっている」(伊勢丹新宿本店)。実需志向のなか、組み合わせで長く着られるコーディネート提案を強める店が多い。
