大手百貨店2月、うるう年で増収

2016/03/03 03:35 更新


 大手百貨店の2月売上高(速報値、既存店ベース)は、大半が前年実績を上回った。うるう年による営業日の1日増、春節(中華圏の旧正月)やバレンタイン商戦が堅調で、衣料品以外の品目が売り上げを押し上げた。

大手百貨店2月売上高_03

 三越伊勢丹は2・1%増。伊勢丹新宿本店6・3%増、三越日本橋本店2・7%増、同銀座店(空港型市中免税店を除く)3・9%増だった。衣料品は春物のブラウスやドレスで動きがあったが全体として苦戦。化粧品、特選宝飾品でカバーした。免税売上高は約20%増となった。

 高島屋は1・5%増。大都市では大阪店7・1%増、新宿店2・3%増、日本橋店2・2%増と伸ばした。地方・郊外店は玉川店4・9%増、柏店4・3%増、高崎店4・9%増、岐阜店4・2%増、米子店3・5%増と健闘した。免税売り上げは約30%増だった。

 そごう・西武は4・0%増。婦人雑貨とリビング、食品が好調で、特に化粧品やアクセサリー、寝具、キッチン用品がリードした。

 大丸松坂屋百貨店は3・5%減だった。化粧品や美術品、ラグジュアリーブランドが好調だったが衣料品の不振や大丸心斎橋店の本館建て替えによる面積減などをカバーできなかった。

 大阪地区は阪急うめだ本店0・0%増、阪急メンズ大阪5・3%増、あべのハルカス近鉄本店が4・3%増だった。



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