全国百貨店3月売上高 33%減と過去最大の減少率

2020/04/27 06:30 更新


 日本百貨店協会が発表した全国百貨店(74社、205店)の3月売上高は、前年同月比33.4%減の3403億円で6カ月連続のマイナスとなり、過去最大の減少率となった。新型コロナウイルスの影響拡大に伴う営業時間短縮、臨時休業の影響で、入店客が大幅に落ち込んだ。衣料品は4割減となり、春物が全般に低調だった。

 国内顧客(構成比98.6%)は29.8%減だった。衣料品が39.9%減、服飾雑貨など身の回り品が38%減となった。卒業・入学のオケージョン需要が低迷し、外出自粛や在宅勤務による通勤客減が響いた。化粧品など雑貨も35%減だった。免税売上高(同1.4%)は85.7%減で、買い上げ客数が9割減少した。

 地区別は、全ての地区が2ケタ減を強いられた。インバウンド(訪日外国人)比率が高い大都市が36.2%減、地方が26.3%減だった。

 東京地区の売上高は、34.6%減の929億円で6カ月連続のマイナスとなった。入店客数が29.7%減少した。4月の売上高は16日時点で77.9%減で、首都圏の多くの店舗が8日から、全館休業や食品フロアだけの部分営業が続いている。




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