身近な物の値上げが相次いだ10月、コンサルティングや企画などのスコープが、生活者の「出費」や「値上げと値下げ」に対する意識調査をしたところ、半数近くが値上げを〝仕方なく〟受け入れているのがわかった。生産者やメーカーの状況を理解している前提の回答で、食料品価格などの値上げは「十分理解できる」「仕方ない」を合わせると56.6%。年代別では高い年代ほど割合は高く、「受け入れづらい」は60代3%に対し、20代13.5%、30代14.5%と若い世代は値上げの厳しさを痛感している。
1000円の衣料品の価格変化を例示した質問では、15%増(1150円)までは半数が購買に支障をきたさないと感じており、20%増(1200円)だと3割が購買を断念し、それ以上になると半数が購買をあきらめる。値上げには半数以上が理解しつつも生活者の値上げ許容は20%あたりのようだ。ちなみに値下げ幅は20%で半数が〝お得感〟を感じ、55%減だと品質に不安を感じるとしている。
■「家計とモノの所有に関する生活者意識に関する調査」 20~69歳のモニターサイト「D style web」登録会員へのウェブ調査(1000サンプル)