《データを読み解く》企業魅力度調査 商品の魅力で「電気機器」が1位
企業の不祥事が後を絶たず、信頼が揺らいでいる。電通の企業広報戦略研究所によると、「企業魅力度」が1番高かった業種は「電気機器」で、2位以下を大きく引き離した。「商品的魅力」が42.1％と高く、比較的耐久年数が長く、価格帯も高価な電気機器は、商品の魅力が企業の魅力に大きく影響している。
2位は「自動車」、3位は「医薬品・生活用品」で、10業種中最下位は「エネルギー」。電力・ガス自由化などで競争が激化し、「商品的魅力」に大きな差を感じず、提供する企業に対する信頼・信用などの「人的魅力」（41.6％）が重視されている。企業の魅力を感じる要素1位は、「人的魅力」の｢ビジョンを掲げ、業界を牽引している｣（50.5％）だった。
20～34歳の男性の回答では、「信頼できるリーダー・経営者がいる」「チャレンジスピリットにあふれたリーダー・経営者がいる」など、上位5位中4項目を「人的魅力」が占め、「商品的魅力」は圏外。この層にとっては、商品や会社の魅力より、そこに働く「人」が企業の魅力を大きく左右するようだ。
■企業魅力度調査 全国20～69歳の男女1000人が対象
電通パブリックリレーションズ調べ
