「ダラス」19年春夏 3人の女性像を表現

2018/11/05 10:59 更新


 レディスブランド「ダラス」は19年春夏の新作を、インスタレーション形式で披露した。会場は、東京・渋谷にできたばかりのホテルの個室。そこに泊まる3人の女性を主役に物語を作って、コレクションに反映させた。テーマは「I am」(私は私)。一つのコレクションをさまざまな個性が着こなすことで、さまざまな表情に変身する楽しさを演出した。

 1人目は、東京が好きな無職の女の子。真っ白な空間で白いドレスを身にまとい、寝っころがってお茶をすする。イノセントな雰囲気と自堕落な感じが混在する女の子を描いた。毒気もはらむ緩い空気感と、甘い雰囲気のギャザードレスやレースのセットアップが相まってエキセントリックなムードを作り出す。

 2人目は、神経質な建築家の女性。部屋に置かれた本や雑貨は縦横がきっちりと揃っていて、ずれがない。彼女自身も華奢(きゃしゃ)なフォルムのテーラードスーツ風コンビネゾンを隙なくきちんと着こなしている。マスキュリンなエレガンスに仕上がった。

 3人目は、自由に生きる画家の女性。部屋に巨大な恐竜の模型を持ちこんでデッサンにいそしむ姿は自由そのもの。ふんわりとしたスモックブラウスに、ゆったりとしたエプロンドレスを重ねて仕事を進める。恐竜をデフォルメした柄のプリントドレスは、ユニバーサルスタジオと協業して作った。

「ダラス」19年春夏
「ダラス」19年春夏


この記事に関連する記事