大丸神戸店は10月上旬、「Z会」プロジェクトの第2弾として、Z世代を対象にした約1週間の期間限定イベント「ファインド・マイカルチャー」を同店1階と9階で実施した。入社2年目から4年目までの若手社員が自ら企画し、出店交渉も担当した。
1階メインステージ前などでは「イントゥU(ユー)」「ザ・フェイスショップ」「CNPラボラトリー」の韓国や中国のコスメ3ブランドをコーナー展開した。
9階特設会場はレコードカフェがコンセプト。クルンジなど韓国スイーツを販売する「&リット」やディフューザー、ポーチ、財布、マフラー、帽子、靴下など「ズット」が扱う雑貨を揃え、ジャズ、洋楽、邦楽のレコードが視聴できる空間にした。
Z会プロジェクトは、22年度に立ち上げた。第1弾は、Z世代を学ぶための社内セミナーを実施。今回は第2弾として「実際にZ世代の集客をどう実現するか」をテーマに、23年9月から動きだした。
およそ8タイプに分類したZ世代のペルソナから大丸神戸店に合うと判断した「丁寧な暮らしをキーワードに買い物、体験価値を求めるZ世代」を対象に、ビューティー、フード、ミュージック、アート、ファッションのカテゴリーで、新規取引先との出店交渉を進めてきた。情報発信は同店や出店者のインスタグラムのほか、神戸大学広報サークルと協業した。
イベント結果は予算には届かなったものの、プロジェクトメンバーは「数は少ないが同世代も買い物をしている。伝え方、認知に課題はあるが、それがしっかりできれば集客できるのではないか」「(イベントがあることを)来店して知ることが多いので、事前に知ってもらうことの難しさはあるが、Z世代へのアプローチは継続課題だと思う」などと話していた。