ダイドー、レディスPO本格化

2015/05/18 06:20 更新


 ダイドーリミテッドはレディスのパターンオーダー(PO)の販売を今秋から本格化する。16年3月期には中国・上海の工場の運営効率化を進める。

 レディスのOPは米沢の協力工場で縫製する。工場の生産能力は年間8000~1万1000着。百貨店を中心に販売し、採寸から3週間で顧客に商品を渡す。価格はジャケットで4万7520円から。「市場にはレディスで本格的なPOはないので、実績のある当社のメンズPO同様に強化する。日本製にもこだわる」(大川伸社長)とする。

 中国では昨年9月に、基幹の上海・松江工場の土地の使用権と建物を中国国有企業に売却する契約を交わした。契約手続きは近く完了する予定。ただ、売却で見込まれる特別利益は今期業績予想に盛り込んでいない。15年3月期には松江工場で、全体の約半数にあたる290人の人員を削減した。これに伴う特別退職金3億5600万円を前期の特別損失として計上した。

 大川伸社長は「今期に入ってから、中国で織物生産が増えている。『ニューヨーカー』の販売も前年実績を上回っている。中国工場の売却契約手続きを完了し、次のステージに向かう」としている。



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