「全国中小零細縫製事業者協議会」が発足 特定技能利用の課題解決へ

2025/10/28 06:25 更新NEW!


 広島県の縫製業者などが中心となり、全国中小零細縫製事業者協議会(福田好明会長)を設立した。

 協議会では①特定技能制度を利用して外国人の雇用を希望する全国の中小零細縫製事業者が抱えている問題、情報を収集する②その問題の解決、援助のために何が必要か、政府及び関係機関に何を求めるべきか、意見の集約を図る③最終的に、協議会としての提言・要望を決議し、直接政府及び関係機関に届ける④必要に応じ、マスメディアへアプローチする。11月2日には経済産業省の担当者と意見交換会を開催する予定。

 特定技能制度で繊維業に課せられた四つの追加要件を満たすために、膨大な作業と多額の費用負担を強いられることに、中小零細の縫製事業者から、多くの批判の声が上がっている。しかし、小規模事業者の声を集約し、行政に届ける手段がなく、課せられる政策に疑問や不満を抱きながらも、経営を継続するために従うしかない状況だという。

 特に、外国人材の雇用における諸課題については、その抱える問題や情報を共有する場が必要と考え、既存の縫製・アパレル事業者の組織とは異なる、中小零細規模の縫製事業者で構成する組織を立ち上げることになった。「全国の同様の問題を抱えている事業者で、当会の趣旨に賛同してもらい、多くの人に参加してもらいたい」と考えている。

 設立発起人(五十音順)は、岡田啓介ダイユウ代表(広島県)、後藤賢二マルカ代表(広島県)、福田好明丸繊代表(広島県)、藤田展規フジタ・アパレル代表(広島県)、藤本貴也 ヤングメンズ代表(広島県)、星野光正丸亀商事代表(大阪府)、松井昭松井被服代表(岡山県)。



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