綿花 不況で需要減退も生産増で在庫拡大

2020/05/11 14:58 更新有料会員限定


 綿花相場の下落に新型コロナウイルスの感染拡大が拍車をかけている。世界的な消費の大幅な減退が綿花需要を押し下げる一方で、生産量の増加が続き、在庫が増大する事態が生じている。原油価格の大幅な値下がりという事態はポリエステル価格に影響し、綿花へも及びかねない。コロナ後に消費や業界の姿は大きく変わるのは間違いない。日本でのコットン回帰やサステイナビリティー(持続可能性)への流れが強まることも予想される。

(近藤康弘)

【関連記事】4月の専門店・百貨店 ファッション、過去最大の落ち込み 5月も自粛継続で減少幅拡大も

 米国農務省が4月に発表した19~20綿花年度(19年8月~20年7月)の世界の生産量は1億2171万俵(1俵=480ポンド)の見込みで、3月時点の1億2159万俵を上回った。一方で需要は3月の1億1816万俵が4月の1億1058万俵に減退、期末在庫は3月の8340万俵が4月には9126万俵に増加した。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード新型コロナウイルス情報電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事