帯電しない繊維ロープ開発 国際的議論へ

2015/06/30 05:24 更新


 ロープを企画製造販売する髙木綱業(香川県高松市)は、新市場創造型標準化制度を活用し「繊維ロープ―摩擦電気電位の測定方法―非帯電繊維ロープ」をISO(国際標準化機構)TC38(繊維)に提案したところ、作業原案として承認され標準化の議論が始まった。同社は三菱レイヨンの導電・光発熱アクリル繊維「コアブリッドB」を使った帯電防止性能の高い繊維ロープを開発した。

 船舶用をはじめ産業用途で使用されるロープは帯電する。船舶用では2万㌾に帯電することがあるという。コアブリッドBを使ったロープは自ら放電するため、通常のロープより帯電を60分の1~70分の1に抑えることができる。実験では1000㌾以下で人が触っても、ほとんど感じないレベルだった。人は3000㌾を超えると痛みを感じるという。

髙木敏光氏  「繊維ロープは帯電するのが当たり前」と業界では思われていたが、ユーザーからの要望を受け5年前から開発を始めた。開発は三菱レイヨンや東洋紡、産業技術総合研究所などと連携しながら進めきた。髙木綱業の髙木敏光社長は「帯電しないことを証明する測定方法ができれば、製品の性能が担保できると考え標準化を目指してきた」としている。評価法が確立されれば、開発したロープを世界で拡販する機会が大きく広がる。原案の作成には、繊維評価技術協議会が協力した。

 新市場創造型標準化制度はトップスタンダード制度が移行してできた新制度で、今回の案件が1号案件となる。



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