『コモンズ&センス』がコンセプトショップ コスメや生活用品で環境問題解決を

2022/10/26 10:59 更新


シャンプーやせっけんなどバス回りのケアアイテムを揃え、朝の生活を演出した2階

 ファッションマガジン『コモンズ&センス』の編集長の佐々木香さんが代表を務める、クリエイティブカンパニーのニコラテスラは10月22日、東京・表参道に、地球環境問題の解決に取り組むコンセプトブティック「レッド,ゴールド&グリーン」を開いた。ファッションが環境に負担を掛ける産業の第2位といわれていても、「好きな洋服を買うことはやめられない。好きなだけ買い続ける代わりに、それ以外のところで、地球温暖化に向き合って、プラスにできることをやっていきたい」と佐々木代表は話す。

 店は、3層で合計の面積は約136平方メートル。家の生活シーンに分けて編集し、2階は朝をイメージしてバス回りのアイテムを扱う。1階は昼のスキンケアやフレグランスを揃える。地下1階はナイトタイムを演出。ジュークボックスを置き、アルコール類やサプリメントなどを品揃えした。過去にコモンズ&センスで紹介した製品を含め、取り扱いは合計800SKU(在庫最小管理単位)に及ぶ。ブランド数は60近く。環境や人体の安全に関わる認証規格とともに、BG(生分解性100%)、WI(野生の原料)など独自の観点を記号化し、それぞれ37の基準をもとにセレクトした。

什器は全てリサイクル家具。1階の棚の上には、1.5度の気温上昇を防ぐために残された時間をカウントダウンするクライメート・クロックを置いている
おしゃれなラベルのワインやスナック、サプリメントを品揃えした地下1階

 ファッションが好きという欲望をかなえる、地球にやさしいアクションも特徴の一つだ。ショップポイントと引き換えに、他店の買い物でもらう紙製のショッパーとギフトボックスを回収しており、それらにオリジナルのテープを貼って再利用する。また、スタッフの制服は、シーズンごとに様々なブランドと協業して企画し、店を通じてブランド認知のきっかけにしていく考えだ。初回は、佐々木代表の原点でもある「ミルク」と、オーガニックコスメの「アムリターラ」とのトリプルコラボで制作した。

他店でもらうショッパーを回収し、オリジナルのテープを貼って再利用に
「ミルク」と「アムリターラ」とトリプルコラボしたスタッフの制服


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事