ファッションマガジン『コモンズ&センス』の編集長の佐々木香さんが代表を務める、クリエイティブカンパニーのニコラテスラは10月22日、東京・表参道に、地球環境問題の解決に取り組むコンセプトブティック「レッド,ゴールド&グリーン」を開いた。ファッションが環境に負担を掛ける産業の第2位といわれていても、「好きな洋服を買うことはやめられない。好きなだけ買い続ける代わりに、それ以外のところで、地球温暖化に向き合って、プラスにできることをやっていきたい」と佐々木代表は話す。
店は、3層で合計の面積は約136平方メートル。家の生活シーンに分けて編集し、2階は朝をイメージしてバス回りのアイテムを扱う。1階は昼のスキンケアやフレグランスを揃える。地下1階はナイトタイムを演出。ジュークボックスを置き、アルコール類やサプリメントなどを品揃えした。過去にコモンズ&センスで紹介した製品を含め、取り扱いは合計800SKU(在庫最小管理単位)に及ぶ。ブランド数は60近く。環境や人体の安全に関わる認証規格とともに、BG(生分解性100%)、WI(野生の原料)など独自の観点を記号化し、それぞれ37の基準をもとにセレクトした。
ファッションが好きという欲望をかなえる、地球にやさしいアクションも特徴の一つだ。ショップポイントと引き換えに、他店の買い物でもらう紙製のショッパーとギフトボックスを回収しており、それらにオリジナルのテープを貼って再利用する。また、スタッフの制服は、シーズンごとに様々なブランドと協業して企画し、店を通じてブランド認知のきっかけにしていく考えだ。初回は、佐々木代表の原点でもある「ミルク」と、オーガニックコスメの「アムリターラ」とのトリプルコラボで制作した。