コムデギャルソンは香水発売30年を記念して、新しい香水「ODEUR10」(オデューテン)を発売した。〝アンチパフューム〟をコンセプトとして売り出しODEUR53(1998年)、ODEUR71(2000年)、ODEUR DU THEATRE DU CHATELET(19年)に続き、その流れをくんだ新しい香りの香水だ。
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アンチパフュームとは、自然界や日常生活、生活材などからの匂いの成分を分析しクローンの香料を抽出したもの。オデューテンは、フランス語で過酸化水素を意味する「Eau Oxygenee」の香りをベースとする。過酸化水素は消毒剤としても使われる。クリーンを化学組成し、酸素をたっぷり含んだウルトラピュアの香りだという。その香りは黒いボックスに入った黒い漆塗りのボトルに詰められる。
フランス製で調香師はナタリー・グラシア。200ミリリットルで税込み3万800円。11月20日に東京青山店で販売開始し、12月5日にドーバーパフュームパリ店で販売開始、12月6日から国内直営店で販売開始する。海外店では1月9日から販売する。
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コムデギャルソンが香水ブランド、コムデギャルソンパルファムを94年にパリでスタートさせてから30年。現在、海外国内で31種類の香水を販売している。その販路は免税店や百貨店の香水売り場などではなく、直営店や卸し店、ミュージアムショップ、インテリアショップ、ブックストア、セレクトショップなどに限っている。
服と同じように新しいものを作り続けるという姿勢で、香り、瓶、パッケージを一つの新しいデザインとして送り出し続けているが、そんな軌跡を記録した本がスイスの出版社から発売された。「COMME DES GARCONS PARFUMS1994-2005」(SIMONETT&BAER社刊)で、1万8000円。コムデギャルソン青山本店に近日入荷を予定している。