コレットが12月に閉店 突然の発表にパリも驚き

2017/07/13 12:05 更新


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 【パリ=松井孝予通信員】パリのセレクトショップ「コレット」が12日、インスタグラムを通じて、12月20日をもって閉店すると発表した。仏メディアはこの突然の知らせをいっせいに報道、ファッション業界だけでなくパリ中に驚きを与えた。その存在の大きさを示しつつ、ファッション小売業の困難な現状がを象徴するかのようだ。

 コレットは97年、コレット・ルソーさんが、1区サントノーレ通り213番地に開業。20年間、数々の協業で新しい才能を発掘し、常に先を行くウィークリーのウィンドーディスプレーで世界のファッションに先駆的な影響を与えた。ナンバー「213」はパリのカルト的なスポットとして注目され続けてきた。

 閉店の理由について、「コレット・ルソーは自分の人生を歩む年齢になりました。『コレット』は(創業者の)コレットがいなければ存続させることができないのです」とインスタグラムに書いている。

 閉店後については「サンローラン」と交渉を進めおり、サンローランは3フロア700平方㍍の店舗とコレットの従業員も引き継ぐ計画を提案しているという。「長年、協業してきた威信のあるブランド、サンローランが私たちのアドレスを継いでくれるなら大変誇りに思います」とコレットは同じくインスタグラムで書いている。

 コレットは6月から1階を月ごとに1ブランドに特化したリレー式イベント「ル・ルレ」を行っている。現在開催中の「バレンシアガ」から、8月はPR会社リュシアン・パジェスにバトンタッチされ、その後「サカイ」「トム・ブラウン」「シャネル」が続き、12月には「サンローラン」が最後を飾る。



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