クロバース(東京、中谷健太郎社長)はアパレルに最適な画像、動画を生成AI(人工知能)で制作し、プーマやルック、マークアンドロナなどのブランドで採用されている。ディレクションなど人の力を組み合わせ、ブランドイメージに合ったクオリティーの高い画像、動画を短納期で提供する。
AIで画像を生成するサービスは多い。同社も当初はAIのみでキービジュアルやコーディネート画像を提供したが、高品質を求められるアパレルでは丈感、モデルの表情、ポージング、柄の反映など微妙なズレがあったり表現力が足りず、なかなか採用されなかった。一方で、モデルの手配や撮影後の画像修正などに時間やコストが大幅にかかる課題が強いこともわかった。
そこで同社はAIを前提としたクリエイティブ制作を再設計。社内外のデザイナー、アートディレクター、エンジニアなどがイメージに合わせてプロンプトの精度を高め、AIが作る制作物にレタッチャーが補完する体制を作り、短納期で低コスト、高品質な画像、動画を提供する。一般的には撮影準備から納品まで1カ月近くかかるものが、事前にAIモデルを作成し、物撮りの商品画像ができれば、数日で納品できるという。
サービスは今年初めから本格化。この4月には博報堂グラビティと共同し、プーマに店内用とEC用のビジュアル、動画サイネージなどを提供した。今月末には、EC用試着画像の量産型サービスツールの開発・試験運用などを始め、AIでの画像・動画制作の幅を広げる。
