繊研新聞社が推定した22年の日本の衣料品消費市場の規模は、2年連続で増加したが、金額、数量ともにコロナ禍前の19年実績には届かなかった。実店舗への客足も戻り、夏物商戦も好調だった。生活者のファッションへの支出は4年ぶりに増加した。外出着需要の回復など好材料ばかりではなく、急激な円安による値上げの影響も出つつある。
(柏木均之)
前年比4.1%増
市場規模は8兆8847億円で21年比4.1%増。外出自粛期間の長かった前年より実店舗に客が戻り、猛暑で夏物も売れた。10月にはインバウンド(訪日外国人)の入国時の水際対策も緩和された。ただ、冬物商戦の苦戦と物価高騰の影響からか、19年比は8.2%減で以前の水準には届いていない。
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