青森市などでセレクトショップ「サークルアオモリ」を運営するブルージュの石戸谷知倫代表は、ランニングを通じたコミュニティー形成に力を入れている。顧客を巻き込み定期的にランニングの会を開いている。特に青森市中心街の路面店はランニングや自転車などアクティビティーに特化した品揃えをしていることから、「自ら体験しないと商品の魅力を伝えられない」とオーナーも走り続けている。
路面店は「MMA(マウンテンマーシャルアーツ)」「エルドレッソ」「ナリフリ」など、スポーツ系のニッチなブランドで構成。地元のマラソン大会に自店の顧客と一緒に参加した時には、エルドレッソに製作を依頼したユニフォームを着て走った。「コロナが落ち着いた今年の春夏以降は、青森県の自然志向のアクティビティーに観光客が戻ってきたこともあり、店頭も好調だった」という。
同社はセレクトショップのサークルアオモリのほか、アパレルのFC、飲食含め青森市と弘前市で6店を運営しており、地元との連携も強化している。今秋から地元の飲食店と組み、コーヒーとスイーツのテイクアウト販売を開始した。「自店の顧客がランニングの後に一息つく場としても、新規客でも気軽に来店してもらうきっかけとしても活用したい」との考え。