《決算発表から》チヨダ町野雅俊社長 ハンズフリー靴の広がりは想像以上

2024/10/22 06:27 更新


町野雅俊社長

 「今後は靴事業に集中し、企業価値の向上を図る」と話す。同社はアパレル子会社のマックハウスを支援し続けてきたが、「ジーンズをはじめとするカジュアルウェアの市況環境は厳しく、業績回復には至らなかった」として、TOB(株式公開買い付け)を経て、同社の全株式をジーエフグループに売却する。ジーエフグループを選んだのは、「物流・検品・EC事業に強みを持ち、ファッションブランドも展開しており、マックハウスの再建に期待が持てる」と判断したため。

 主力の靴事業では、PBの開発強化を掲げる。特に「発売から3年で年間150万足を目指すほどのブランドに成長した」スパットシューズを、さらに伸ばす。他社の参入も相次ぐなど、ハンズフリー靴に世間の注目が集まることについては、「広がりは想像以上のもの」と驚く。ただ、「もともと完全に独占できるものではなく、先行することが重要と考え、施策を打ってきた」と強調する。引っ越し業者などへの提案は好例で、「高く評価されている」という。

 今後は客層の拡大にも取り組む。既存の「セダークレスト」だけでなく、「バイオフィッター」や「ハイドロテック」など他のPBにもスパット機能を採用する。

関連キーワードピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事