中国上場スポーツ用品メーカー23年1~6月決算 4強の売り上げ2ケタ増

2023/09/05 17:30 更新


 【上海支局】中国上場スポーツ用品メーカーの23年1~6月決算は、売り上げ上位4社が2ケタ増収となった。ウィズコロナ移行で実店舗売り上げが回復、シューズ、アパレルともに売り上げを伸ばした企業が多い。下位企業は利益面で苦戦した。

 中間期6社合計売上高は前年同期比14%増。ランニング、アウトドア、健康志向がさらに高まり、日常スタイルにスニーカー、スポーツ向けTシャツが、メンズ、レディス全世代で浸透しているのが理由。

 安踏、李寧、特歩、361度の4強は売り上げ2ケタ成長。ともにシューズの販売が好調で、アパレルも361度、貴人鳥以外は2ケタの伸び。営業利益率は安踏25.7%、361度が23%と高水準だった。特歩は、「特歩」ブランド売り上げが54億2900万元で10.9%増で、マラソン、バスケットシューズ強化路線が成功している。特歩の大人向け店舗数は国内外合わせて6443、キッズは1588。「Kスイス」「パラディウム」合わせて7億4800万元で18.9%増、「サッカニー」「メレル」は3億4400元で119.9%増。粗利益率は靴が微減したが、全体42.9%と0.9ポイント上昇した。361度国際の「361度」は33億3300万元(12.2%増)、361度キッズ9億1000万元(33.4%増)。粗利益率は41.7%で0.2ポイント上昇。店舗数は5642で162増。貴人鳥は食糧販売が大幅に伸びて全社増収。ただ、スポーツは2億3100万元、19.5%減で、「プーマ」などの店舗代行運営は1億900万元で4.8%増。「貴人鳥」ブランドの収入は1億8900万元で9.9%減。「プーマ」3900万元(15.6%減)。

 アウトドア用品の牧高笛は微減収減益だった。昨年に比べてキャンプ市場伸び率鈍化の影響を受けたとする。

 アウトドアウェア・用品の探路者は、用品販売は5億3300万元で、ウェア・靴ともに売り上げを伸ばした。販路は直営店7.7%増、EC8.9%増、共同販売245.3%増の一方、加盟店は45.2%減。

 3月期決算の動向集団は、主力「カッパ」ブランドの売上高が15億4200万元で6.9%減。粗利益率は65.2%で2.2ポイント低下。販路は直営が9.5%減、非直営が2.5%減。




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