靴とバッグの「チャールズ&キース」が日本で急成長

2019/04/02 06:30 更新


 シンガポールを拠点にするレディスの靴・バッグ「チャールズ&キース」が日本で急成長している。SNSに加え、都市部から発信するブランド戦略が実り、昨年11月に出店した渋谷スペイン坂店は月間売上高が1000万円台後半で推移する。3月28日には、東急プラザ表参道原宿の3階に5店目の直営店を出した。

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 好調要因は、5000円台後半から1万円を切る価格帯で配色のきれいなバッグ、靴を豊富に揃え、洗練された空間作りと接客に力を入れていること。大理石風の什器を使ったラグジュアリーブランドのようなVMDで、競合するブランドと差別化する。立地もポイントで、トレンドに関心の高い客層が好む場所を厳選している。その結果、名古屋ゼロゲートの名古屋栄店は月間売上高が1000万円台半ばで推移し、3月15日に出店したモゾ・ワンダーシティ店は日曜日の入店客数が1240人となった。渋谷スペイン坂店は渋谷で買い物を楽しむ20代のほか、バッグは40代などの購入も見られ、「月間売り上げが2000万円を超える勢い」(青木洋明チャールズ&キースジャパンゼネラルマネジャー)だ。

 17年4月に開設したECも順調に伸び、会員数は約2万8000人となった。現在の売上高は前年同期比2倍近くで推移し、18年度は計画の4億円を大きく超える。19年度に7億円は達成できる見通しだ。

 東急プラザ表参道原宿店は、1階から続くエスカレーター前の好立地で、面積は約160平方メートル。バッグ、靴、アクセサリー、アイウェアで240SKU(在庫最小管理単位)を扱う。

くすんだグリーンなど大人っぽい配色できれいな見せ方も特徴(東急プラザ表参道原宿店)


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