チェーンストア20年売上高 消費動向変化で微増 衣料品は2ケタ減

2021/01/22 06:26 更新


 日本チェーンストア協会が1月21日に発表した会員企業(56社、1万975店)の20年1~12月の総販売額は、12兆7597億円で、前年比0.9%増(店舗調整後)となった。コロナ下で消費動向が変わり、15年以来増加した。

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 新型コロナウイルス感染拡大により2月以降、内食需要が拡大。食料品の売り上げが総菜を除いて伸びた。住関品も6月以降、巣ごもり需要を捉えたが、4、5月の緊急事態宣言に伴う休業の影響は補いきれず、わずかにマイナスとなった。

 衣料品は過去に例のない厳しい結果となった。休業の影響とともに、外出自粛もあって季節商品が動かなかった。生活が変容し、紳士衣料でビジネススーツ、婦人衣料でお出かけ着などと比較的高単価のものへの影響が大きかったため、それぞれ2割を超えるマイナスとなった。10月は一昨年の消費増税によるマイナスの反動で19年9月以来のプラスとなったが、年間では2ケタ減となった。

12月は3カ月連続増

 20年12月の販売総額は1兆2777億円で、前年同月比2.7%増となった。引き続き食料品が好調で3カ月連続のプラスとなった。衣料品は2カ月連続のマイナス。

 紳士衣料、婦人衣料ともコートなどが苦戦した。その他衣料・洋品は、インナーは動いたが、パジャマ、子供服などが鈍かった。

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