CFCL Bコープ認証を取得 日本のアパレル初

2022/08/03 10:00 更新


「CFCL」22年秋冬コレクション

 ニットを主力とするブランド「CFCL」を運営するCFCLは7月28日、日本のアパレルで初となるBコープ認証を取得した。

 クリエイティブディレクター兼CEO(最高経営責任者)の高橋悠介氏は、20年の創業当初から、Bコープ認証の取得を目指してきた。SDGs(持続可能な開発目標)や環境問題を念頭において、「徹底した現状の数値化」と「目標への厳格なロードマップ設定」を行うなど、2年越しの取り組みが実を結んだ。

 正式に申請したのは21年5月。審査内容は「顧客・地球環境・社員・コミュニティー・ガバナンス」の五つ。約300件の設問に回答し、1年以上の審査・評価期間を経て、総合評点128点を取得した。認証取得の条件となる80点(200点満点)を上回る結果となった。

 総評として、「地球環境・顧客」領域でのパフォーマンスが評価された。ニット商品への選択と集中、3Dコンピューターニッティング製法など国内の生産地に重点をおいたサプライチェーン、一貫した透明性が評価につながったようだ。

 BコープはBコーポレーションの略で、環境や社会に配慮した事業活動を行う企業に対する国際的な認証制度。米国の非営利団体Bラボが運営する。認証までの審査は厳格で、3年ごとに再審査が行われる。06年の開始以降、欧米で急速に拡大し、7月28日時点で世界83カ国・地域5344社が認証を取得している。ビジネスの指標とする企業も多い。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事