【パリ=松井孝予通信員】LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは傘下メゾン「セリーヌ」の英国人クリエイティブディレクター、フィービー・ファイロ(44)が、来年1月で同ポストを退任することを明らかにした。
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ファイロの後任は数カ月以内に発表され、それまでは同メゾンのデザインチームがコレクションを手がける。3月の18~19年秋冬パリ・コレクションが、ファイロのセリーヌ最後のコレクション発表となる。「バーバリー」移籍のうわさがささやかれていたファイロだが、退任は家庭が理由とみられ、すぐ他メゾンとの契約はないとしている。
ベルナール・アルノーLVMH会長兼CEO(最高経営責任者)は、「フィービーはこの10年間で、セリーヌに歴史的な1章を築いてくれてた」と、このクリエイティブディレクターの功績をたたえ、「セリーヌの次の成功を確信している」と強調した。またファイロは、「セリーヌでの10年間は私にとって素晴らしい経験、最高の冒険だった」とコメントした。