バーバリーのクリストファー・ベイリーが退任へ

2017/11/01 10:31 更新


「バーバリー」(写真=catwalking.com)

 【ロンドン=若月美奈通信員】バーバリーのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)、クリストファー・ベイリー氏が、18年3月末に現職を辞任する。年末には17年在籍した同社を去る。

 ベイリー氏は01年にクリエイティブディレクターとしてバーバリーに入社し、コレクションラインの「バーバリー・プローサム」(現「バーバリー」)をはじめとする全自社製品からライセンス商品までのクリエイションを統括してきた。05年には英国ファッション大賞を受賞。その後、チーフ・クリエイティブ・オフィサーの肩書きで、アウターウェア主体の老舗であったバーバリーの世界的なラグジュアリーブランドへの変革を支えた。14年にはアップル社へ移籍したアンジェラ・アーレンツCEO(最高経営責任者)の後任としてCEOに就き、経営面とクリエイション双方のトップとして同社を指揮してきた。

 最近は世界的にファッション産業が低迷する中、同社の業績も減収減益を余儀なくされた。16年には元セリーヌの会長兼CEOのマルコ・ゴベッティ氏をCEOに迎え入れて新体制を組み、ベイリー氏は新設されたプレジデントの職とCCOを兼任し、クリエイティブ面の責任者であり続けるとともに、企業戦略や企業文化を統括してきた。

 後任については未定だが、現地の報道などではセリーヌのフィービー・ファイロが有力候補として噂されている。



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