CCC、ルクアイーレに「蔦屋書店」

2015/05/08 17:02 更新


 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は3日、二子玉川ライズSCテラスマーケットに「蔦屋家電」をオープン、8日には大阪・ルクアイーレに「蔦屋書店」を出す。同社はこれまで東京・代官山や神奈川県・湘南で複合商業施設「Tサイト」を展開してきたが、今回出した2店は他社が運営する新規商業施設の核店舗。〝ネット時代でも行きたくなるリアル店〟として、SCでの存在感が高まっている。

 蔦屋家電は2フロア約7000平方㍍、蔦屋書店はルクアイーレの9階1フロア3300平方㍍を占めるが、大型書店や家電量販店と比べると小規模。CCCは「ネットに優位性のある商品量や価格でなく、リアル店舗ならではの居心地を追求した」とし、さらに「本屋でも家電店でもなく、ライフスタイルを買ってもらう店」と強調する。

 両店舗はともに、フロアの中心にカフェを置き、その周りを本を集積した「マガジンストリート」が円を描く。衣食住の生活シーン別に専任コンシェルジュが書籍を編集し、そのコーナーから派生するように関連雑貨やテナントがシームレスにつながる。

 ルクアイーレの担当者は「蔦屋書店は単なる本屋ではなく、1フロアすべてを使ったカフェ、パブリックオフィス」と話す。すでにルクア本体には書店が入っているが、客の滞在時間や来店頻度が高まるとみて導入。主要ターゲットの一つにオフィスで働く人を設定し、新規客の取り込みと8階メンズフロアとの回遊性を促す。

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