《売れてる理由》レディス「カーサフライン」 サステイナブルをモードに 物を売るだけでなく、〝教育〟も
カーサフライン(東京、原田直哉社長)のレディスブランド「カーサフライン」は、サステイナブル(持続可能)な物作りを掲げるブランドとして人気を集めている。最大の魅力は、ブランドのルールに基づいて素材などを選択しつつも、モードでおしゃれな服であること。デザインを気に入って買ったら環境にも優しい。そんな自然な流れでブランドのファンになる女性も多い。
(石井久美子)
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〇心地良い選択
17年に会社を設立し、本格デビューは18年9月。日本で今ほどサステイナブルのワードが普及する少し前だ。クリエイティブディレクターでデザイナーの石井瑛真(あけみ)さんはカーサフラインを立ち上げるにあたり、「最初は着た時の優しさや心地良さにフォーカスしていた。そこから、肌触りを考えると天然素材が良いのでは」とイメージが発展していった。自然の多い地域で育った石井さんにとって、「地球環境に配慮したブランドにすることは自分にとって心地の良い選択だった」。生地などの生産者、ブランド、顧客の関係性を大切に、働き方にも配慮した上で商品を届けたいと考えた。