全世界で急成長のカナダグース

2016/06/13 06:42 更新


カナダのダウンウエア「カナダグース」

卸と直営店で成長 年商3億カナダ㌦に

 カナダのダウンウェアブランド「カナダグース」が全世界で急成長を続けている。寒冷地での防寒機能を重視したダウンジャケットの製造から始まったが、10年前から欧州や日本にも広げ、数百万カナダ㌦だった年商は3億カナダ㌦まで成長した。今後は卸売りに加え、直営店も増やしてブランド認知を各市場で高めつつ、一層の規模拡大を狙う。

 1957年に創業し、カナダ国内の5工場で生産を続けている。機能性と防寒性の高さから犬ぞりレースの競技者や映画の撮影スタッフを含め、寒冷地で働く人々からの支持がもともと高かった。その評価を生かし、十数年前からカナダ国外の市場でも積極的に拡販している。

 機能性の高い本物のダウンウェアとして訴求した結果、欧州市場でファッションに関心の強い客層を中心に売れ始めた。現在では欧米やアジアなど50カ国で販売している。創業当初は20型に満たなかったダウンウェアの型数も200以上に広がった。冬用のほか、春夏向けの薄手の商品やファッション性を加味したデザインなど現在も毎シーズン新商品を投入している。

 今後は、直営店の出店にも力を入れる。今秋にはトロントとニューヨークに直営店を出す。日本では今秋からサザビーリーグと組み、専門店などへの卸売りをさらに拡大する。

関連インタビューは2016年6月10日付繊研新聞に



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