アルページュのレディスブランド「カデュネ」は2月、東京・南青山の骨董通り沿いに初の路面店をオープンした。運営する6ブランドでも路面店は唯一。カデュネのフルラインナップと複合店「アルページュストーリー」オリジナルの一部商品に加え、多彩なインポートとラグジュアリーブランドのビンテージを販売する。
店舗は、1階が売り場(面積188平方メートル)、2階が多目的スペースの2層。白、黒、グレーを基調に、曲線の什器や間仕切りが際立つデザインだ。ブランド名の由来である「月光」(clair de lune)にちなみ、「光と影」をコンセプトに設計した。旗艦店の役割で、カデュネのフルラインナップを揃え、同店限定カラーや先行発売する商品もある。
インポートはこれまで小物のみだったが、新たに「プロタゴニスタ」「テラ」「ペリーコ」のほか、店舗を持たない古着屋「メゾンナンバーエイト」、肌に優しいコスメブランド「オンリーミネラル」などカテゴリーを拡充する。「オリジナルのコーディネートだけでなく、セレクトアイテムとの掛け合わせで、ひとあじ違ったカデュネを見せたい」と考えた。
ビンテージは「シャネル」「グッチ」「エルメス」など。立地ならではで、よりリアルなコーディネートが連想しやすいよう客の好みをふまえてセレクトした。全てブランドミックスでレイアウトする。
カデュネのデビューは20年春。「月の満ち欠けのように変わりゆく女性に寄り添う」ブランドを体現する場として路面店を設けた。今後、5周年に向けさらに出店を強化する構え。オープンパーティーには俳優の南果歩さん、モデルの竹下玲奈さんらが駆け付けた。